灯の余白
2026年 01月 09日

お正月の三日、冷え込む夜の武雄神社へ向かいました。
ところが、参拝客でごった返し明りも煌々とついていて
目当ての、軒灯は灯が入っていません。
急遽、国道の灯の軌跡撮影に変更しました。
かつては賑やかだった道も、今は驚くほど静まり返っています。
信号が変わるのを待ち、ただ一台の光が通り過ぎるのを待つ。
なかなか両車線に光が揃わないそのもどかしさは、
いつしか、この街が持つ「静かな呼吸」に耳を澄ます時間へと変わりました。
最後の一枚で、ようやく重なり合った赤と白の軌跡。
それは、寂しさというよりも、都会にはない
夜の深さを、教えてくれているような気がします。
溢れるほどの光ではなく、ぽつり、ぽつりと灯る光の間に広がる、暗闇という名の余白 。
これが現実だから、受け入れて前進しなければいけませんね。
その余白こそが、今のこの街の、ありのままの心の形なのかもしれません。

